制作にあたって各セクションがこだわったポイントとは
そこから晴れて社内承認もおりて、リリースに向けて走り出していったと。実際制作を進行するにあたって、それぞれどのような点にこだわったのでしょうか?


あとは動きについても考えましたよね。

デジタルツインということであれば、やはり本人の動きを収録するべきだという話になりました。スパイスの強みは輸入代理店として、自社スタジオで全身のモーションキャプチャーを撮ることができるところにあるので、そこはこだわりましたね。

デジタルツインということであれば、やはり本人の動きを収録するべきだという話になりました。スパイスの強みは輸入代理店として、自社スタジオで全身のモーションキャプチャーを撮ることができるところにあるので、そこはこだわりましたね。
研究開発担当としてはいかがですか?

ChatGPTの仕様上、どうしても質問から返答までのラグが発生してしまうのですが、そこを感じさせないための表現はこだわりました。たとえばソーシャルゲームだと、「考え中」というコメントやくるくる回転するアイコンなどが出てくるんですけど、「SPICEバーチャルスタッフ」はデジタルツイン、人間として扱いたいと思っていて。本当に人が考えている姿に見えるように工夫しました。

ついに完成した「SPICEバーチャルスタッフ」
担当者たちの思いとは
「SPICEバーチャルスタッフ」は、リリースされてからテレビの取材が入りましたよね。具体的にどのようなことを聞かれたのですか。

制作経緯や活用方法、あとはディープフェイクについて聞かれました。スパイスとしてのルールも今後整えないといけないですよね。

スパイス全体に関わる話ですもんね。あと全体といえば、今回複数の部署をまたいだプロジェクトということで、部署間の連携という意味でもスパイスにとって重要なプロジェクトになったのかなと。

モーションキャプチャー事業部って、スパイスで唯一の物販部署なんですよ。3DCGチームと連携することはあっても、その他の部署とは接点が少ないので、今回いろんな部署と連携できたのはうれしかったです。あとは、基本的には販売代理店なので、スパイスオリジナルの商品に関われたことも大きかった。

わたしも自社コンテンツをつくることは、スパイスに入った目的の一つなのでうれしいですね。部署間をクロスオーバーして開発をして、自社コンテンツがあって……もちろんその先もあるんですけど、ようやく0が1になったので、これからも頑張っていきたいです。

わたしはうれしさもありつつ、難しさも感じています(笑)。展示会後の反響はすごかったんですけど、社内のリソースなど課題もまだまだあるので、その辺りをどう改善して売り上げに繋げていくかをしっかり考えなければいけないなと。

「SPICEバーチャルスタッフ」の未来について
最後に、今後の展望についてお聞かせください。

元々「SPICEバーチャルスタッフ」は、タレントさんをデジタルツインにして、イベントで短期利用するといったようなニーズが多いと思っていました。でも、実際に展示会で話を聞くと、観光案内所や住宅展示場などで長期間使いたいというニーズが多かったんですよね。だから、その辺りについても検討しなければと思っています。

確かに、現在の仕様がお客様ごとのニーズにフィットしているかと言われれば、まだ充分ではないと思います。たとえばタッチパネル版をWebブラウザで使用できるようにするとか、一方でハイエンド路線を目指すとか。大きくは二極化していくのかなと思っているのですが、そうなるとそれなりにエンジニアの人数も必要になってきます。なので、この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ応募してほしいです。

モーションキャプチャー事業部にも、ぜひ応募いただきたいです(笑)。うちはエンジニアでもお客様とコミュニケーションを取ることが多いですし、社内でのやり取りも増えているので、そういう能力に自信のある方はぜひ!

キャラクター制作をする立場としては、可能な限り本人に似せるというのが一番のこだわりポイントです。3DCGの世界って、本当に1~2mmテクスチャがずれるだけで、別人に見えてしまうんですよ。そういう基本的なところは守りつつ、技術的なツールもより良いものを選ぶことを大切にしています。
モデルのJ.T.さんとは何かやりとりしたんですか?見た目のこととか。
見た目は、むしろ本人が3DCGに寄せていったというか(笑)
それだと本末転倒な気がするな(笑)。まあでも、制作途中ではこうした方がいいんじゃないか、みたいな話は結構しました。